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近頃、公道や高速道路でよく見かける三輪のオートバイ。正式名称 “TRIKE”(トライク)。
ですが実際にまだトライクがどのようなものなのか知らない人が多いのでは?

バイクでもクルマでもないトライクとは、どういうものなのか…

----- トライクとは?

普通免許で乗れて、登録は側車付二輪。車庫証明も要らないし、税金は安い。車検証上の登録は「側車付オートバイ」になる。高速料金・税金・保険はオートバイと同じで、車庫証明も不要。また、道路運送車両法では車扱いになるため、普通免許で乗車でき、ヘルメットの着用義務もない。それがトライク。今さら二輪の大型免許取りに行くのもお金がかかるし、トライクなら新たに免許取得しなくとも、車の免許で乗れるっていうところに魅力もある。



----- トライクという言葉の意味は?トラックとバイクを足してトライク…?

どうかな…気づいた頃にはもうトライクと呼んでたから…。一般的に呼ぶならオート三輪、登録用語で言うと側車付二輪かな。バイクと車、どっち?って言われたら、やっぱりバイクだと思う。
----- 昔からそうだったんですか?

昔は車登録だったんだよ。ナンバーも車のナンバーだった。バックギア、サイドブレーキ、装備が車の場合は必要だから昔にトライクを買ったオーナーは今思えば可哀そうかな。車庫証明も取ったのに今は必要ないからね。昔で良かった点を挙げるなら、車の場合は希望のナンバーが得られるということくらいかな。でも後でバイク登録に変更して人がほとんど…。車登録とバイク登録だと維持費が違うからね。



----- 維持費や税金はどうなってるんですか?

側車付二輪という登録になるから税金は軽四自動車と同じ。
----- 燃費に関してはどうですか?

燃費に関しては、アメリカの方で燃料がものすごく高騰した時に、車に乗る人は減ったけど、燃費がいいからという理由でバイクやトライクに乗る人が増えたくらいなんだ。日本の自動車は世界的に見ても低燃費だから比べにくいけど、それほど差はないと思うよ。
----- ガソリンを撒いて走ってるみたいなイメージがあったんですが…。

全然そんな感じじゃない。ボアを上げたり、キャブレターを交換したり、調整で精度が上がることもあるし、走るところによっても燃費は変わるからね。レース車とかデコレーション車は燃料を考えて作るわけじゃないんで、一般の公道仕様に作るトライクの場合は、燃費もそこそこいいし、乗る人の走り方に合わせることもできるんだ。



----- トライクを知るきっかけになったのは?

アメリカにトライクっていうのがあるって知ってたけど、まだ日本で走っているわけでもなかったし走行の安定性とか乗り心地っていうのは二輪バイクと別物だと思ってた。だからさほど興味もなく、もともとKawasakiのZ1が好きだったからずっと二輪バイクに乗ってた。うちの社長(BOSS)から「こういうバイクがあるんだ」って見せてもらったのがトライクだった。

----- 社長さん(BOSS)というのは、どのような方なんですか?

BOSSですか?BOSSの佐藤秀光は、僕らにとっても憧れの存在。
舘ひろしさん、岩城滉一さんらと共に、東京の原宿でモーターサイクルチーム「COOLS(クールス)」を結成。COOLSって日本のロックンロールバンドってご存知の方も居るとは思うけど、元々はモーターサイクルのチームなんだ。それから、同じ名前でロックンロールバンドとしてデビュー。デビュー曲は友人だった矢沢永吉さんが、作詞作曲したんだって。他にも東京JAPのドラマー赤坂泰彦さん、クレイジーケンバンドの横山剣さん、シブがき隊の薬丸裕英さん達にも慕われてた人物。BOSSはCOOLS設立時から現在も「COOLS」のリーダー兼ドラマーとして活動してる。バイクをこよなく愛していたBOSSが亀戸ハーレーカスタムショップ「CHOPPER」を立ち上げ、その系列として今のCOOLS HIDE'S SHOP CHOPPER in NARAがある。BOSSは千葉県に、クールス専用のライブハウス「 HUNGRY」を建設したりと58歳になった今でも健在なんだ。来年2010年はCOOLSの35周年だしね。


そのBOSSが実際にトライクで走っているのを見た時に、これは凄い!と思った。




当時、お金も無いし、嫁にも黙って、印鑑証明と実印持ってBOSSのところに行ったんだ。トライクを実際に所有して「何という乗り物なんだこれは!モンスターだな。」って衝撃を受けたよ。それがトライクと歩むキカッケだったかな。


----- トライクの文化はアメリカから来てるんですね。

1940年代にハーレー社からトライクというものが生まれて、その時にはもちろん商業車用という形のオート三輪だった。荷物を積むためのバイク。もともとハーレー自体が軍事用に作られたバイクだから当時の商業車用に作られたトライクを日本に持ってきてもやっぱり日本じゃ乗れないものだったんだ。走行性とか安定性とか全くの代物で。それを国内で安定性が良く、安全性も良く、乗れるトライクを作りたいなっていう発想から始まった。だから、ここまでたどり着くまでに試作品もかなり作ったし、すぐにここまでたどり着けたかというと、そうじゃなかったな。
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